出口病院 認知症疾患医療センターより、3月31日(水)16:00~
「認知症について」 WEB研修会(ZOOM)を行いました。
最近の話題を中心に、国の施策や認知症の薬物療法などについて、
認知症疾患医療センター長 出口之医師 が講師を行いました。
出口病院の職員も、別室で参加しました。
主な内容は、
アンケートでは、薬のことなどとても分かりやすく、今2つの薬剤が疾患修飾薬として期待されているんだなと知りました。
ウェブで開催してくださると大変助かります。今後もお願いしたいです。との意見がありました。
私も実際に参加し、認知症の薬の現状を知りとても勉強になりました。
職種が違うと薬のことに関してはまったく知らないことが多いため、
このような研修会に参加することは職種問わず大切だと感じました。
また、参加者の皆さんから今後の研修で取り上げてほしいテーマもたくさんいただきました。
参考にしながら今後の研修会に活かしていけたらと思います。たくさんのご視聴ありがとうございました。
(広報委員:中嶋)
3月の院内研修は、医療機器の取り扱いと救急蘇生法についてでした。
今回もビデオ研修となりました。
救急蘇生法についての研修では、夜勤帯での対応を想定し、
担当した委員会の委員が出演したビデオで具体的な対応を学びました。
傷病者を発見したら慌てることなく、報告を行っていくこと。
連絡を受けた側が何を確認するのかの内容。
当直医が到着するまでの一連の流れを学ぶことが出来ました。
救急蘇生法やAEDの使用方法についても改めて確認する事ができました。
今回は意識がなく、脈も触知出来ない状態で発見された、というケースを想定していました。
その場合にはAEDを使用することや、その場合に気を付けるべき注意点などを確認しました。
毎年必ず行うべき研修となっていますが、夜勤に携わることがない職種にとっては
緊急時にどう対応するのか学ぶ機会となりました。
(担当:PSW 能戸)
先月、防災委員会によるビデオ研修が行われました。
研修の内容としては、
病院にある消火設備・防火設備の仕組みや目的の把握、使用方法についてです。
消火設備の中ですぐに頭に浮かぶものが消火器ですが、病院内にはいくつ設置されていてどこにあるのでしょうか。
院内見取り図を確認し、改めて認識することができました。
排煙窓についてですが、普段から開閉しておかないと窓が開きにくくなってしまうそうです。
いざという時のためにスムーズに使用できるよう、普段から排煙装置に触れておく必要があると思いました。
消火栓には、1人で操作が可能なものと操作に2人必要なものと、2種類があります。
緊急時の状況に合わせて使い分けたり、必要であれば人を呼んだりしなければなりません。
スプリンクラー設備は、一度作動すると自動では停止しないため、停止方法の理解も必要です。
いざ災害場面に立ち会うと、誰しも慌ててしまい、混乱が生じてしまいます。
入院患者さんの命はもちろんのこと、自分自身の命を守るためにも、今回の研修では日々の備えが大切であることを学びました。
(担当:作業療法士 小栁)
先日、第2回施設内研究発表会が行われました。
「A病棟認知症治療病棟における看護・介護職の腰痛実態調査」
「重度認知症デイケアの玄関スペースが利用者にもたらす効果」
についてです。
最初の発表は「A病棟認知症治療病棟における看護・介護職の腰痛実態調査」についてです。
目的は、認知症治療病棟に勤務する看護・介護職者に対して、ケアを行う際の腰痛の実態把握と介護腰痛予防の必要性の検討です。
腰痛を生じている人は7割以上という回答結果で、ケア別にみると排泄介助が最も多く次いで移乗介助、入浴介助と続き高い割合を占めていました。
また、今回身体的負担の少ない‟コミュニケーション技術”でも15%が腰痛を生じているということでした。
コミュニケーション技術でもストレスにより腰痛を生じている結果が見えたことはとても驚きました。
腰痛は介護・看護職にとって切っても切れないものであり、職員にとって最も身近な議題だと思います。
今後、腰痛予防への取り組みが必要になってくると感じました。
次に「重度認知症デイケアの玄関スペースが利用者にもたらす効果」の発表です。
目的は、デイケア利用中に玄関スペースで過ごす利用者がおり、利用者は何を目的に玄関スペースで過ごすのか、玄関スペースが利用者にもたらす効果についての考察です。
集計の結果、玄関スペースに来た利用者は25名。来た理由で最も多かったのは「休憩・午睡」、次いで「バス・車待ち」「帰りたい」「職員と話したい」「外に出たい」「外を眺めに」の順でした。
その他にも滞在時間や活動参加状況、病名別、男女比、認知機能検査結果・MMSEの結果別で細かく集計されていました。
玄関スペースがもたらす効果や対応が、個別プログラムの一つであると看護職員間で共通理解でき、
今後は多職種とも共有し、よりよい環境作りやチーム医療につなげていきたい、と話がありました。
実際に私もデイケアを訪れた際よく目にする光景で、この行動にどういう効果が得られるのかという視点で考察されたことがすごいなと感じました。
利用者さんにとってよりよい環境にしていくためにはどうしたらよいか。という想いが伝わってきて、とても勉強になりました。
(事務所:中嶋)
行動制限最小化委員会より、ビデオ研修を行いました。その内容の一部をご紹介します。
今回の院内研修は、精神保健福祉法の内容について行う予定でしたが、
身体拘束の歴史が知りたい等の意見があり、急遽内容を変更し精神保健福祉法の歴史について行いました。
精神保健福祉法ができるまでを年表にし、その中で起きたことを発表しました。
精神保健福祉法ができる前、精神病患者への対処法というと加持祈禱や灌滝でした。
そのあと、精神病者監護法が制定されましたが、私宅監置が中心で警察が管理していました。
そこで、病者は病院で診るという形を目指したのが、我が国における近代的な精神病学創立者で医学者である呉秀三先生です。
私宅監置に異議を唱えた方で、
「我が国の精神病者は、精神の病を持つという不幸に加えて、この国に生まれた不幸をも併せ持っている」
という言葉を残しています。
精神病院法が1919年に公布され、都道府県に公立の精神病院の設置を試みましたが全国で5~6病院しかできず、精神病院の設置はほとんど進みませんでした。
第二次大戦の終戦から5年後の1950年、精神衛生法が制定されここで初めて私宅監置制度が廃止されます。
また、都道府県に公立の精神病院の設置も義務付けられました。
歴史を学ぶ上で、今までの新聞記事や今までに起きた虐待事件なども合わせて発表しました。
精神保健福祉法が1995年に制定された今でも、悲惨な事件があることは悲しいことです。
研修後のアンケートでは、“患者さんの人権・尊厳を守るためにも精神保健福祉法を適宜見直し、理解を深めたい”
“患者さんの人権と尊厳を守るための大切な法律”などの意見が集まりました。
出口病院では、精神保健福祉法の研修を毎年必ず行っています。
職員が精神保健福祉法の内容や歴史について理解を深め、共有することがまず大切な一歩だと感じます。
(行動制限最小化委員会:永友)
今回は昨年に行った院内研修より、こちらにアップできなかったものをご紹介します。
褥瘡対策委員会による《褥瘡予防のためのシーティング》についてです。
下記の画像は正しい座り方です。
正しい着座位置をモデルを使って実際に見ることができました。
次に、乱れやすい姿勢の位置についてです。
左の画像は尾骨や仙骨部に褥瘡ができるリスクを軽減する姿勢について。
右の画像は左右の太ももの外側にクッションを入れることで、姿勢の乱れを防ぐものです。
着座位置がずれないよう、現場に即した対策を学ぶことができました。
そして、下記の画像は少し特殊な車椅子についてです。
ティルト・リクライニング式車椅子といわれるもので、座面と背もたれが付いた車椅子で
画像のように座面と背もたれ部分を倒して使用します。
座面と背もたれを倒して使用することで、臀部や背部にかかる圧を分散できるというメリットがあります。
当院でも、座位が長時間保てない患者さんに実際に使用しています。
実際に車椅子に乗っている画像を使っての研修だったのでわかりやすく、
また、介護の現場においても復習となる研修でした。
(担当:3病棟 工村・堀部)
薬局による「薬剤の知識と医薬品管理について」研修がありました。
内容は、認知症の症状についてと認知症の患者さん方へ投与する薬についてです。
認知症は主に、アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・血管性認知症の3種類があり、
その主な症状や対応のポイント、適応する薬剤についての説明が詳しくありました。
認知症の症状については良い復習の機会となり、薬剤については介護職では詳しく知らない事も多く、
副作用については患者さんが併発して持っている他の病気との兼ね合いで使用できない薬剤もあるなど、
注意点があり大変勉強になりました。
薬剤の名前を覚えるのも一苦労ですが、その特徴や副作用について覚えておく必要があると感じました。
(担当:介護福祉士 谷崎)
現在、新型コロナウイルスの感染が広がっているため、
今まで院内研修で行っていたことを、形を変えて実施することになりました。
いつもであれば、作業療法士がどのような活動をしているのか職員に向けて発表しているのですが、
今回は作業療法に関する質問や疑問を全職員から集め、それに答えていく形式でした。
同時に、患者さんが毎日の活動で作った作品の展示会もありました。
質問が書いてある紙をめくると、その回答が書いてあるという仕組みです📃
以上の項目に分けての回答でした。
普段、疑問に思っていることでもなかなか聞くに至らない
何気ない質問なども気軽に聞くことができました。
さまざまな他の質問を見ることは、自分の考えと違う観点から物事を知ることにもなり、
とても勉強になりました。たくさんの質問の中から、ひとつご紹介。
《質問》プログラムの進め方で工夫していることはありますか?
《回答》
プログラムの進め方は起承転結にそって行われているんですね。
今回、このような流れで行っていることを私も初めて知りました。
そして、患者さんたちの作品のご紹介です♪
見事な龍踊りの絵です!!一見、絵のように見えますが、近づいてみると・・・👀
色紙を丸めたものをびっしりと貼り合わせて作ってあるんです♪お見事っ!!
ちぎり絵などは見たことがありましたが、このように丸めた紙で作ったものを見るのは初めてで、
しかも迫力のある龍踊り🐉見ごたえのある作品ですね😊
そしてこちらは、患者さんが花びらのひとつひとつまで手作りしているお花です。
花瓶に活けると本当の花のようで、その場を明るくしてくれます🌸
作っているところを以前見たことがあるのですが、みなさんとても器用で・・・
私にはとても作るのは無理そうです💦
展示作品の中には、患者さんの日ごろの活動の様子も写真で紹介してあります。
仕事上、なかなか活動している場面を見ることが少ないため、
このような形で活動の様子をみることができ、患者さんの違う一面を見ることができました。
(担当:事務所 中嶋)
先月、感染対策委員会によるビデオ研修が行われました。
当院ではコロナウイルス感染防止のため、ビデオ研修というかたちで人数を分散して学習しています。
今回のビデオ研修のテーマは「ゾーニング」
はじめて聞いた言葉。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ゾーニングには、「区分けを行う」「区画」という意味があります。
実際に院内で新型コロナ感染が発生した場合を想定し、シミュレーションを行いました。
病棟内を、感染領域(レッドゾーン)と非感染領域(グリーンゾーン)に明確に区分けし、
感染対策にあたるというものです。
感染領域から非感染領域にもどるルートには、個人防護具の脱衣を行う
準感染領域(イエローゾーン)を設定します。
感染者とそれ以外の人の動き、流れが交差しない工夫をすることがねらいです。
日頃からの感染対策への意識の重要性を再認識することができました。
(担当:作業療法士 小柳)
先月は、出口病院で夜間を想定しての避難訓練が行われました。
(その時の様子はコチラ☜をクリック。)
今回は、デイケアゆうばでの避難訓練です。
利用者さんたちが非常ベルに驚いてパニックにならないよう、
事前にしっかりと避難訓練であることを説明します。
また、今回は実際に室内から外へ避難する訓練です。
現在、新病棟建設中で工事車両が行きかって危険なため、しっかりと対策をして行いました。
非常ベルの音にもみなさん驚くことなく、落ち着いて避難をされていました。
いざというときは、避難訓練のようにしっかりと下準備を行うことはできません。
しかし避難訓練を行うことで、私たち職員は改善点を見つけることができ、
また、利用者さんたちも非常ベルの音を聞いたり、外へ避難することで
慌てることなく落ち着いて行動できる要因になると感じました。
とはいえ、やはり数人の利用者さんはいつもと違う雰囲気に落ち着かなくなる方もいらっしゃいました。
どのように避難誘導すれば安全に落ち着いて避難できるのか、
今後の課題として改善していきたいと思います。
デイケアゆうばは、医療保険対応型の認知症専門のデイケアです。
介護保険の枠組みでは対応が難しい方へのケアも行っています。
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