第2回施設内研究発表会 | 医療法人昌生会|出口病院・デイケア
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第2回施設内研究発表会

先日、第2回施設内研究発表会が行われました。

「A病棟認知症治療病棟における看護・介護職の腰痛実態調査」

「重度認知症デイケアの玄関スペースが利用者にもたらす効果」

についてです。

最初の発表は「A病棟認知症治療病棟における看護・介護職の腰痛実態調査」についてです。

目的は、認知症治療病棟に勤務する看護・介護職者に対して、ケアを行う際の腰痛の実態把握と介護腰痛予防の必要性の検討です。

腰痛を生じている人は7割以上という回答結果で、ケア別にみると排泄介助が最も多く次いで移乗介助、入浴介助と続き高い割合を占めていました。

また、今回身体的負担の少ない‟コミュニケーション技術”でも15%が腰痛を生じているということでした。

コミュニケーション技術でもストレスにより腰痛を生じている結果が見えたことはとても驚きました。

腰痛は介護・看護職にとって切っても切れないものであり、職員にとって最も身近な議題だと思います。

今後、腰痛予防への取り組みが必要になってくると感じました。

 

次に「重度認知症デイケアの玄関スペースが利用者にもたらす効果」の発表です。

目的は、デイケア利用中に玄関スペースで過ごす利用者がおり、利用者は何を目的に玄関スペースで過ごすのか、玄関スペースが利用者にもたらす効果についての考察です。

集計の結果、玄関スペースに来た利用者は25名。来た理由で最も多かったのは「休憩・午睡」、次いで「バス・車待ち」「帰りたい」「職員と話したい」「外に出たい」「外を眺めに」の順でした。

その他にも滞在時間や活動参加状況、病名別、男女比、認知機能検査結果・MMSEの結果別で細かく集計されていました。

玄関スペースがもたらす効果や対応が、個別プログラムの一つであると看護職員間で共通理解でき、

今後は多職種とも共有し、よりよい環境作りやチーム医療につなげていきたい、と話がありました。

実際に私もデイケアを訪れた際よく目にする光景で、この行動にどういう効果が得られるのかという視点で考察されたことがすごいなと感じました。

利用者さんにとってよりよい環境にしていくためにはどうしたらよいか。という想いが伝わってきて、とても勉強になりました。

 

(事務所:中嶋)