小学生たち、徘徊役の方を見つけたのはいいものの、徘徊役の方も演技派です。
そこから先がなかなかうまくいきません。
話を聞こうとしても、なかなかこちらに関心を持ってくれません。
指南役の方にも助言をいただきながら、なんとか外のベンチで休憩しましょうと誘導に成功!
そこから、まずは自分たちが通っている小学校と自己紹介をして、どこに住んでいるのかなどを聞いていきます。
すると、小江原小学校の近くに住んでいることを聞き出すことができ、小江原小学校まで案内することに。
荷物を持ってあげたり、視線を合わせながら話をしたり、歩く速度も徘徊役の方に合わせたりと、とても気配りをしていました。
このあと、無事に小学校までたどり着けました!!
私が同行したグループは、男の子4人女の子2人の6人組。
小学校から近くのスーパーへ探しに行くルートでした。
そこまでに向かう道中も、あの人どうかな?普段と変わっているところないかな?と、
細かいところに気を配りながら歩いているのが印象的でした。
スーパーに到着し、みんなで探していましたがなかなか見つかりません。
そこで、2人1組になり分かれて探す意見が。
さっそく分かれて探すことになると、スーパー内で様子が変わっている方を発見。
やはり分かれて探すことで、効率よく探せたようです。
しかし、見つけたはいいものの・・・
ここからがなかなかの難関でした(汗)
また、小学生の近くにいる大人は、指南役です。
小学生がどうしたらいいか行き詰まったとき、助言をする役です。
この指南役には近くの病院や施設の方が協力してくださいました。
徘徊模擬訓練では、8つのグループに分かれて高齢者役の方を探します。
このグループ分け、名前順などではなく実際に小学生が登下校しているルートをもとにグループ分けをしています。
どのグループも配布された地図を確認し、危険個所などを入念にチェックしています!!
実は小学生たち、徘徊模擬訓練に向けて事前に認知症について学んできました。
実際にさまざまな道具を使って高齢者がどんな体の状態なのかを体験する
「高齢者模擬体験」や認知症の方が道に迷ったときはどうしたらいいのかなど
具体的に考える「認知症サポーター養成講座」など、事前に認知症についてたくさん学んできました。
その集大成が「徘徊模擬訓練」です!!
今回の徘徊模擬訓練は小江原小学校はもちろん、地域住民の皆さん、
また地域包括センターやさまざまな施設の方の協力により実現しました。
その中で地域の安全を守って下さる警察署の方にもご協力いただきました。
徘徊模擬訓練は、実際に町を歩いて高齢者を探し出し、支援することが目的です。
町を歩く際の注意点を実際にレクチャーしながら小学生にお願いしていました。
現在、長崎県警が推奨していることは「手のひら運動」!!
大人になると横断歩道を渡る時、手をあげることがなくなってきましたが・・・
「手のひら」をドライバーに見せ、渡るという横断の意思を使えることを実践する運動だそうです。
信号がないところでは、なかなか車が止まってくれないこともしばしばあります・・・
自分も模範になれるよう「手のひら運動」積極的に実践していこうと思いました♪
今回、小江原小学校の6年生が小江原小学校区内で
「困っている高齢者」役の方に声かけをおこなう「徘徊模擬訓練」を行いました。
地域全体で認知症を支え見守るための取り組みです。
地域ごとにつながりや仕組みは様々ですが、超高齢化の今の時代、
改めて自分の「地域」について考え、「地域」を未来に向かって作っていく使命があると思います。
小江原で道に迷った高齢者を探し出し、支援するという体験。
地域作りの一環としての第一歩をこの「小江原」で踏み、
そして、二歩三歩と広げていきたいと考えています。
「徘徊模擬訓練」へ出発する前に、認知症専門の医師へ今まで勉強してきた認知症についての質問コーナーも♪
するどい質問が飛び交い、思わず先生も関心しきりでした。
認知症について、いろんなことを調べてくれたんですね(^▽^)
「徘徊模擬訓練」の様子はまた次回更新します♪