避難訓練について
今回は防災委員会の委員長より、防災委員会のことと先日行われた避難訓練のお話を伺いました。
防災委員会は各部署から1~2名選出され、現在13名が委員会に所属しています。
年に1回、全職員を対象に病院内の消火設備、防災設備について院内研修を行っています。
(先月行った研修はコチラ👈をクリック)
目的は消火栓・防火扉・排煙窓の設置場所、設置目的、使用方法を動かしながら説明し、実際に触ることで消火設備、防災設備を身近に感じてもらうことです。
消火栓は実際に放水も行います。
そして先月は避難訓練を行いました。避難訓練は、万が一火災が発生した時、患者さんの生命、安全を守ることを目的に行っています。
避難訓練は、昼間想定と夜間想定の年2回です。昼間想定と夜間想定の大きな違いは病院スタッフの人数です。
夜間の少ない人数でどうすれば患者さんの生命、安全を守れるのかが長年の大きな課題です。
また、車椅子利用の患者さんが増えており、その方たちの避難誘導も大きな課題になっています。
さまざまな課題をどう克服できるのか、防災委員会が主となり日々奮闘しています。
火災が発生したら、〈発生場所確認〉→〈初期消火〉→〈通報〉→〈避難誘導〉という基本的な手順があります。
この中で重要なのは、〈初期消火〉と〈通報〉です。
初期消火は消火器をもって素早く発生場所へ駆けつける訓練です。
炎が小さい内に初期消火できれば、患者さんの生命と安全を守ることにもつながります。
通報は正確な情報を消防署に伝え、一刻も早く救援に来てもらうため最も重要です。
実際に119番へ電話をして通報訓練を行います。
避難誘導は、車椅子に約30kgの土嚢を乗せ、人力で2階から降ろす訓練を3年前から行っています。
車椅子の患者さんが増えているためです。しかし実際は30kg以上の方が多いため、重量を増やそうと考えています。
また、病院職員を対象に消火器の使用訓練も行っています。職員のほとんどは消火器の使い方を知っていますが、万が一の時にその実力を発揮することができるために繰り返し訓練を行っています。
また、3病棟には2019年3月にスプリンクラーが設置されました。
スプリンクラーについては防災委員もよく理解していないところがあるので、しっかりと説明できるよう勉強しなければと思っています。
(防災委員会:田中)