病棟・治療について
精神療養病棟は、ストレスから少し遠ざかり、専門の治療を受けることで再び穏やかな自分の生活を取り戻せるように、医師・看護師・介護福祉士・作業療法士・精神保健福祉士など、さまざまな職種がチームとなって協力し、支援やケアを行います。
治療の一環として、薬物療法のほか作業療法を通して退院に向けての準備も行っています。
薬物治療
薬物療法は症状を安定させるための治療の基本となります。
特に症状が強い急性期には効果を発揮します。症状に合わせて、個別な薬物調整が必要です。
睡眠の確保
多くの場合、急性期には睡眠の障害が起こります。
入院中に薬物調整、療養生活の工夫などを行い、夜間にゆっくり休めることを目指します。
神経の休養
急性期は神経が過敏になり、疲れ果てている状況です。
神経を休めるために、場合によっては外部からの刺激を避けられる環境が必要です。
急性期を過ぎたら、積極的なリハビリテーションが必要です。
精神疾患のリハビリテーションでは、活動と休息のバランスを取ることが必要です。作業療法やレクリエーション療法、生活技能訓練により社会生活への適応を目指し、活動性や主体性を高め、自分らしい生活ができるよう支援します。
当院の作業療法を一部ご紹介します。
作業療法の目的は様々です
身体を動かす機会として毎日、集団レクリエーションを行っています。誰でも参加しやすい「ラジオ体操」に始まり、脳トレや回想法など、日によってメニューを変えながら、人とのつながりの中で心と身体の活性化を図ります。体力づくりの一環として、院外でのウォーキングも毎週行っています。
金銭管理や調理動作など、生活に必要な力をつけたり、持っている力を活かすことを目的としています。
メニューや食材もメンバーとの話し合いで決め、主体性を大切にしています。
近隣の小中学校との交流も行っています。
当院が、地域の子どもたちの学びの場となったり、患者さんと地域へ出向いて様々な行事に参加することで、地域の一員として、社会とのつながりを持つ機会となっています。
入院によってある程度休養をとり、病気の認識が持てること、また服薬や(必要な場合)生活していく上での工夫が身についたり、生活手段の目途がつくことが退院の目安になります。
しかし退院後、以前の生活にそのまま戻ることで、再びストレス状況に陥り、再発してしまうことも少なくありません。
そのため・・・